2025/9/29
差動式スポット型感知器

差動式スポット型感知器は、熱で感知するタイプの感知器です。
熱感知器【差動式スポット型感知器】の仕組み
差動式スポット型感知器は、「温度そのもの」ではなく「温度上昇のスピード(差)」を見て火災を検知する感知器です。
・熱感知器の内部構造
感知器の内部には、密閉された「空気室」と、その一部を構成する薄い金属の膜「ダイヤフラム」があります。
・急激な温度上昇すると・・・
火災が発生し、周囲の温度が急激に上がると、空気室内の空気も急激に膨張します。
この膨張した空気の圧力が、空気室の壁となっているダイアフラムを押し上げます。
ダイアフラムが押し上げられると、内蔵された接点が接触し、火災信号が発信されます。

・誤作動防止
差動式スポット型感知器は、急激な温度上昇のみを火災として感知し、緩やかな温度変化では作動しない仕組みになっています。
空気室には、空気が抜けるリーク孔というものがあります。緩やかに温度が上昇する場合には、ダイアフラムは十分に押し上げられません。
そのため、緩やかな温度変化では作動しない仕組みになっているのです。
まとめ
熱感知機は、火災から守るための「温度の見張り役」
煙感知器だと誤作動しやすい場所に設置されます。
煙感知機と役割を分担しながら、私たちの暮らしや職場を安全に保ってくれる存在です。